だだちゃ豆とは
 近年、美味しい枝豆として全国的に有名になった「だだちゃ豆」は、江戸時代より代々冬の農閑期の作業として一粒一粒、厳しいまでの種子選抜・淘汰を繰り返し最良の品種として守り継がれてきた「在来種」で、山形県鶴岡市のごく一部の地域で、短い一時期しか生産されない貴重な枝豆です。
 特徴はさやの表面が茶色の毛で覆われくびれが深く、普通の枝豆が一つのさやに三つ入りなのに対して、だだちゃ豆は二つ入りが基本でふっくらとしています。見た目はあまり良くありませんが、ゆで上がるころから家中に甘い香りが漂い、豆の歯触り、香り、甘味は格別で一度食べたら病みつきになります。


●名前の由来

 「だだちゃ」とは、山形県庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味です。その昔、鶴岡の殿様が大変な枝豆好きで、毎日枝豆を持ち寄らせては「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と訊ねた事から、だだちゃ豆と呼ばれるようになったという説は有名です。また、福島県伊達郡から豆を持ち込んで作った「伊達の茶豆」から「だだちゃ豆」に転じたという説、表面が毛で覆われているためだだちゃ豆と言われるようになったと、いろいろな説があるようです。


●品種の収穫時期と特徴

 「だだちゃ豆」とは鶴岡だだちゃ豆生産者組織連絡協議会が認定した10品種「庄内一号」「庄内三号」「庄内五号」「甘露」「晩生甘露」「早生白山」「白山」「尾浦」「小真木」「平田」を指していいます。しかしこれはあくまで品種名です。作付けした土地により出来が大きく左右されるデリケートな枝豆「だだちゃ豆」は鶴岡市白山地区が本場です。


  7月     8月     9月     10月  
 早生白山                  
甘みがやや薄く、あっさり味。
 甘露                  
甘みが強く人気が高いが、デリケートな豆で発芽率が低く量が少ない。
 白山                  
香り、甘みが共にすぐれ、まろやかな味。だだちゃ豆の中でも一番人気。
 晩生甘露、尾浦                  
だだちゃ豆の最後を飾る。味は「早生白山」と「甘露」の中間ぐらい。

●美味しい茹で方

1.洗い桶に豆を入れ、少なめの水を入れゴシゴシ強くこすり(色を良くする)豆の毛を数回洗い流します。
2.ザルに上げ水気を切ります。
3.大鍋に豆の量の3倍の水を入れ、沸騰させ塩を少々入れます。
4.沸騰した湯の中に豆を入れ、強火で一気に茹で上げます。
  湯の上に浮いた豆は菜箸で湯の中に沈めます。(全体の色を良くする)
  さやが少し割れ加減(煮立ってから1〜2分)になったら火を止めます。
5.素早くザルに上げ、水道水を一気にかけ荒熱を取ります。
6.ザルを何度も振って豆を踊らせながら冷まします。(うちわや扇風機などを利用しても可)
7.塩をふって出来上がりです。
※保存する場合は、一度茹でたものを冷蔵すると風味が保たれます。


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